簡単に言うと「幾何学的な 動く 抽象芸術」だそうで、
電気モーター、手動で動く作品、目の錯覚を利用した作品(オプ・アート)、
また、自分自身が動くことで楽しめる作品などがあります。
イタリア作家を中心とする約90点。日本初公開です。
※特別内覧会のため、美術館より許可を得て撮影しています。
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展覧会は1章〜4章からなる会場構成。
展覧会は1章〜4章からなる会場構成。
(動く作品は主に3章)
オラシオ・ガルシアロッシ
《無題》1959年
残像を利用した作品。
黒い四角を10秒見る→その上の模様を見ると、
黄色に見えるらしいのですが...
ジュリオ・ル・パルク
《赤い横縞柄の曲技的な形》1968年
まん中の銀色の帯が、電気モーターでゆっくり動き、
帯に縞模様が映っていく。
エドアルド・ランディ
《視覚の構造》1962〜72年
ないものが、あるように見える作品。
縦と横線の交わるところが切れていて、
「白い丸」があるように見える。本当はないけれど...
(黒い線のように見えるのは、ゴム紐)
* * *
グルッポ T
キネティック・アートの芸術家たち。
各地で生まれたグループの一つ。
グルッポ=「グループ」
T=「時間(Tempo)」の頭文字で、作品の特徴を表してます。
* * *
ジョヴァンニ・アンチェスキ
《円筒の仮想構造》1963年
18本の金属の棒。2本一組となって、
モーターでぐるぐる回ると、円筒が現れるように見える?
マルチェッロ・モランディーニ
《構造221》1974年
白く塗装した木。
左上→右。少しずつ角度が変化している。
本を開いていくようにも見えます。
約50年前の動く作品もあり、
今現在も可動するのは、丁寧に作品を扱われてきたからこそ。
会場でも作品の劣化/故障などを防ぐため、必要最小限の作動にさせているものがあります。
作品前でスイッチボタンを押す/踏むときは、慌てずやさしく、ゆっくりと。
視覚や知覚を刺激する作品ばかり。ブルーノ・ムナーリの作品も4章に展示されています。
最後に、(作品にもよりますが)ギャラリートークで印象に残ったひと言を...
「動いてみないと(見ないと?)、動いて見えない。」
不思議な動き キネティック・アート展/07.08-08.24
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